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煌(きら)めく7000年の至宝(しほう)を鑑賞。

愛知県美術館で今年の10月13日(金)から開催されているペルシャ文明展に足を運びました。
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併せて記念講演の『ペルシャ古代文明とその国際性』(大津忠彦氏講演)を聴く機会もあり、展示物への興味も倍増でした。
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筑柴女学園大学文学部教授である大津忠彦氏の講演は、予定の1時間30分を超え、2時間近くに及びました。

内容は、紀元前550年からのアケメネス朝ペルシャの時代と、紀元後226年からのササン朝ペルシャの時代にスポットを当てて、それぞれの特徴や、時代背景、周辺地域との関わりを、発掘経験者でもある氏ならではの推察も交えてお話ししていただけました。
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無料の記念講演の定員は150名でしたが、補助席が用意されるぐらいの盛況。
若い娘さん(と、いっても20代後半ぐらい!?)から70代と思(おぼ)しきご夫婦まで、性別も年代も偏りなく、それこそ老若男女が熱心に聴き入っていました。

前述のアケメネス朝ペルシャ(BC550-BC330年)の領土は、西はエジプトから東はインダス河流域まで及んでいたという。にもかかわらず、アケメネス朝ペルシャには、文字が存在しなかったという。
歴史家がアケメネス朝を知る手がかりにしたのは、
1)旧約聖書のなかの記述(かなりの分量があるらしい)。
2)ギリシャの歴史家ヘロドトスが残した著述物に詳細に説明がなされている。
3)発掘物から推察。

日本の古墳時代以前を知る手がかりを、魏志倭人伝に求めたようなものですね。ただ、どこまで真実を語っているかの検証は、まだまだその途中でしょうけどね。

翻って、展示会場で、土器や、金杯、コイン等を鑑賞。
見ていると、当時の製作者の手の動きや、その息遣いがなんとなく感じられるのでした。それも今をさかのぼること数千年の昔の人の息遣いを。

てなことで、映画観賞とは異質の非日常空間に、心を解放(ときはな)すことが出来た良い休日でした。

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by pobby777 | 2006-10-21 17:38 | 本/講演など
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